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TOPIC ドンファンとは結局何者か
 
Subject Re3: ドンファンとは結局何者か
Author yamakage [ 2889 to 孤独な鳥 ]  7/24/Fri/2004   

そう。死こそベストパートナーです。
死を身近に感じさえすればドンファンの言うように人間のかかえている多くの問題などケシツブのようなものだとわかります。

カスタネダの著作を全巻読了すれば、ドンファンが実在の人物であったということがおのずとわかります。説明不要の問いです。

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Subject Re2: ドンファンとは結局何者か
Author 孤独な鳥 [ 2887 to yamakage ]  7/16/Fri/2004   

ドンファンは実在の人物であったのか?
それではカスタネダは、あるいは周辺の魔女達は?

などということは私にとっては、どうでもよい些細な問題に思えます.

結局、カスタネダがドンファンに最初に会った日から、彼らがある平らな山頂から深淵へとジャンプした最後に日に至るまで、師が弟子に繰り返し言ってきたことはただ1つ。
”死を忘れるな”ということのように思えます。

結局、今掲示板を見ているあなたも、そばの通りを歩いている若い女性も、道先のカフェで読書にふけっている初老の紳士も、すべてあと100年後には誰もいなくなってしまう。なぜなら、みな遅かれ早かれ唯一の役に立つ相手- 死に直面しなくてはならなくなるから。

結局ドンファンが死について語った定義がドンファンとは誰であったかという問いにもそのまま当てはまるような気がします。

”死とは渦巻きだ、死とはおまえをみて笑う盟友だ。死とはおまえでありわしだ。死は結局おまえが生れ落ちてずっとおまえのそばでおまえを見ておったんだ。”

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Subject Re: ドンファンとは結局何者か
Author yamakage [ 2883 to K ]  6/26/Sat/2004   

実在の人物です。

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Subject Re6: ドンファンとは結局何者か
Author イストラン [ 2849 to K ]  3/3/Tue/2004   

>彼は呪術師を名乗っていたわけですが、彼にとっては、嘘偽り無く、世界は呪術的なものに満ち満ちていたのではないでしょうか。現実での人との出会いも、彼にとっては呪術的な意味に彩られていたのだと、そう感じます。

 そういう印象はあります。或る女性が「私はラ・ゴルダに仕立てあげられた」とどこかに書いてましたが。

 それと彼は誰かあった人を、またその人から聞いた話を即座に自分の言説宇宙の中に定位させてしまう。これはマイヤーホフのインタヴューを読んでみると実感されるところですが、ただし、彼自身は或る程度までその<混乱ぶり>が作られているものではないかと疑わせます。

 かつて中央公論に翻訳されたインタヴューなどは混乱の極みと言ってもいい
。ここら辺が多くの人たちが「トリック・スター」と表現する原因なんでしょうが、しかし私はこの表現は取りたくないです。というのは、最初から最後まで混乱しているのであれば話はわかる。しかし彼は非常に冷めてもいる。自分が書いていることに対する首尾一貫性は、第十二巻を訳していたときに痛感したのですが、とてもシビアです。このシビアさはときに計算、非常にずるがしこい計算に至ると見てます。どうしてかというと、彼は第十一巻を書いたときに、それまで書いたことから或る基調線をさっぱり削除してしまったのですが、これがこちらとしては相も変わらず実存主義にこだわる理由でもあるのです。

 つまり彼は自分の言説の核となるものを意識していたし、それが大衆を惹きつけるものだと意識していたからこそ、その部分を第十一巻という要約からごっそり削除したものだと解します。まああてにならない邪推ですけれど。

 ともあれ、そうした<作為性>を感じる限り、単純にあの世とこの世の境をふらふらしていたというふうにはみれないわけです。

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トピック= 2837 宛先= 2848 同宛先= 返信=
 
Subject Re5: ドンファンとは結局何者か
Author K [ 2848 to イストラン ]  3/3/Tue/2004   

詳しい情報、ありがとうございました。

やはり、なんらかの現実的な出会いが、強い影響をあたえているのは間違いなさそうですね。

↓こちらで紹介してくださっている記事では、

http://www.eleutheria.com/vquest/misc/on_cc.html#farr


> 何年か前に、カスタネダ自身雑誌タイムの記者にインタヴューで笑いながら言った、
> 自分は「ほら吹き」(嘘つきという意味の彼独特の言葉)であると。

とあります。

しかし、彼は「一般的な意味での嘘つき」ではなかったのだろうと思います。

誤解を恐れずに書けば、自覚的な意識の水位が常人よりも低かった、それ故にこそ、あそこまで人間の心の深層にあるイメージに、より近付くことが出来たのだと思います。
そして、止めどもなく溢れて来るイメージに、圧倒され続けていたのではないかと。

彼は呪術師を名乗っていたわけですが、彼にとっては、嘘偽り無く、世界は呪術的なものに満ち満ちていたのではないでしょうか。現実での人との出会いも、彼にとっては呪術的な意味に彩られていたのだと、そう感じます。

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トピック= 2837 宛先= 2845 同宛先= 返信= 2849
 
Subject Re4: ドンファンとは結局何者か
Author イストラン [ 2845 to イストラン ]  2/28/Sat/2004   

http://www.eleutheria.com/visionquest/tree1.cgi?task=block&dir=2839&no=2839

で紹介したことから二つないし三つの推測ができます。

 ひとつは、ジョアニー・バーカーがそもそもカスタネダを実際のドンファン原型インディオのところに連れて行った<唯一の>人物ではないのか、ということ。このことは、彼が日曜グループ(この言葉はサスティンドアクションがクリアグリーンとの分裂前の状態を指すために使っている)で、彼女をドンファンの二人の弟子の内に一人だ、と言ったことによります。

 もう一つは、カスタネダが元妻のマーガレットに語ったコロラド川のインディオについては何も確たるものがないのですが、とまれ担当教授のクレメント・メイガンにはダツラについて詳しいレポートを提出している。注目すべきは日付で、すでに1960年にダツラに関して詳細なレポートをインフォーマントから受けたことを担当教授に報告しているにもかかわらず、なぜゆえ『ドンファンの教え』では1961年の秋にダツラの教えがドンファンからなされたと書くことができたのか。

 これにとっては可能な解釈はどうなるか。明白な誤りをしたら当然のごとくメイガンという他者の目から逃れることはできない。『ドンファンの教え』を書いたときに、自分が真実を語っていることを他者から否定されないという自信があって、なおかつそういう日付の食い違いが起こるケースとは、実際に起こった日時を<忘れた>ということではないだろうか。ドンファンの教えが出版されたのが1968年、ということを考えれば可能な選択肢の一つである。

 ではジョアニーの場合はどうなのか。ジョアニーはドンファンのもう一人の弟子だという極めて重要な発言をしてしまったのはなぜなんだろうか。あとになって当然、他の人間たちがジョアニーと接触を持つだろう。そのときのことを考えなかったのだろうか。ジョアニーはドンファンなどという人物は知らないと言ってるという。この意味はもちろんドンファンという人名の人物を知らないということではなく、あの著作で述べられているような人物は私は知らないということだろう。これはサスティンドアクションに聞いてみなくてはならない。

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トピック= 2837 宛先= 2841 同宛先= 2842 返信= 2848
 
Subject Re4: ドンファンとは結局何者か
Author イストラン [ 2842 to イストラン ]  2/27/Thu/2004   

ちなみに、バーバラ・マイヤーホフはドンファンという存在はカスタネダの分身のようなものであるとも言っています。その表現はKさんのおっしゃる元型に近いです。

 つまり、元型触発としての実在の人物という感じですかね。

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トピック= 2837 宛先= 2841 同宛先= 2845 返信=
 
Subject Re3: ドンファンとは結局何者か
Author イストラン [ 2841 to K ]  2/27/Thu/2004   

># ラモンなる人物の、より詳しい情報はあったりするのでしょうか?

 あります。ただしこれはカスタネダの元同僚にして博士号取得に向けて友人でありかつライヴァルでもあったバーバラ・マイヤーホフという女性の話です。

 ラモン・メディナ・スィルヴァというウイチョール・インディアンはこの女性のインフォーマントだったのですが、リチャード・ミルという有名なカスタネダ批評家が『カスタネダの旅』を出版して、カスタネダの話をする気になったようですね。そのミルとの対話は『ドンファン・ペイパー』に収録されてます。こちらの本は訳はないですが、『カスタネダの旅』に比べてはるかに重要な情報がつまってます。

 ところで、その話はいつか紹介するとして、バーバラは自分の著作や話がカスタネダにまんまと盗み取られたと自覚したあとでも、なお府に落ちないと言ってます。つまり、もしもそうであったら、カルロスがしつこく「ドンファンに会いに行こう」と言ったことが解せない、というのです。

 そこで、ジョアニー・バーカーなる人物が登場する。この人物はカスタネダの元妻であったマーガレット・ラニアンとの交際の後に出てくる。つまりカスタネダの恋人であった可能性がある。この人物については、サスティンドアクションしか情報元がないと思います。

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トピック= 2837 宛先= 2840 同宛先= 返信= 2842 2845
 
Subject Re2: ドンファンとは結局何者か
Author K [ 2840 to イストラン ]  2/26/Thu/2004   

>その選択肢には一つ欠けているものがありますね。つまり、なんらかモデルとする人物がいて、これを脚色したんではないか、という。

なるほど。。
こちらで紹介してくださっている記事に書かれている、ラモンという人物のことでしょうか?

http://www.eleutheria.com/vquest/mp/mp.html#CU

仮りにそうであったとしたら、ここで重要になってくるのは、

1. カスタネダは、現実をもとに脚色を行い、創作した

であるのか、

2. 現実はきっかけに過ぎなかった

であるのか、なのだと思います。

例えば、古代の人々が月や太陽といった現実の事象をきっかけとして、神話と言う形で内的なファンタジーを紡ぎだしていったように、カスタネダにとって、外的な現実はきっかけにすぎなかったのではないか、と感じます。
「外的な現実」と、「カスタネダにとっての現実」と、両面を見る必要が出てくるのかもしれませんね。

# ラモンなる人物の、より詳しい情報はあったりするのでしょうか?

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トピック= 2837 宛先= 2838 同宛先= 返信= 2841
 
Subject Re: ドンファンとは結局何者か
Author イストラン [ 2838 to K ]  2/24/Tue/2004   

 その選択肢には一つ欠けているものがありますね。つまり、なんらかモデルとする人物がいて、これを脚色したんではないか、という。

 これにはジョアニー・ベイカーなる人物が登場する。カスタネダは75年ごろにムクタナンダというグルと対談していて、それが雑誌記事になっている。それによると、ドンファンの弟子は二人しかいない、その内の一人が自分だ、という。

 サスティンドアクションでのうわさ話によると、もう一人の人物がこのジョアニーだということだ。なぜかというと、そのようにカスタネダ自身が言ったらしい。しかし、ジョアニーに問いただしたメンバーは、彼女はドンファンなんて知らないと言ったそうだ。ジョアニーがカスタネダを或るインディオのところに連れて行ったということだが、当のジョアニーが「あんなドンファンなんで知らない」と言っているわけだ。彼女はずっと公には沈黙を守っている。


 私はこの手の話はずっと聞き流して、まともに取り組んだことがなかったですが、これからはサスティンドの連中の書いたものをもっと詳しく紹介しなくてはならないかな。

 サスティンドアクションというのは主宰者はコーリー・ドノヴァンという弁護士で、その他にはカスタネダ主宰の日曜セッションに出席していた人たちが作った反クリアグリーン団体。コーリーやグレッグやダニエル・ロートンといった人たちは、何回もこの私的カスタネダ会合に出席し(ダニエルは150回と言っている)、そこでカスタネダから教えを受けている。中には占星術なんていう、著作だけ読んでいるものには意外なものも含まれている。

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Subject ドンファンとは結局何者か
Author K [ 2837 new post ]  2/23/Mon/2004   

いまだ、カスタネダを読了していませんが。。

カスタネダという現象を理解する突破口は、結局、掲題に書いた主題になるのかなぁ、という気がしています。

1. カスタネダによる完全な創作
2. 実在の人物
3. 霊的存在
4. 病理的な妄想の産物
5. 元型

この掲示板を見ている皆さん、それぞれが、上にあるどれかにあてはめてドンファンというものを理解しているのでしょう。

まず、カスタネダの著述を読んで目につくのは、常にドンファンは、カスタネダに対して「警句」を発している、ということです。
もし仮りに、カスタネダがその「警句」に対し、真摯に耳を傾けていたなら、カルトのグルになど堕すことはなかったのではないか、と感じるほど、彼に対して適切な「警句」を発しています。

また、1巻目が刊行された後、前半の圧倒的な内容に比して、後半のカスタネダの分析の稚拙さに、批判が出たことは皆さんも良くご存知だと思います。

そこから、ドンファンとは、

*カスタネダに無いものを持った、自律的な存在

ではないか、という仮定が出てきます。

それでは、

2. 実在の人物
3. 霊的存在

という可能性は?となるわけですが、まず

2. 実在の人物

に関しては、様々な証拠から、除外の対象となりそうです。

では、

3. 霊的存在

という可能性も出てきますが、これについては、残念ながら、僕個人としては、そもそもの検証対象外です。

結果、僕個人としては、

5. 元型

つまり、個人的な生得の要素を越えた、集合的心理要素としての「ドンファン」なのだと、結論づけています。

皆さんはいかがお考えでしょうか?いろいろな御意見をお聞かせいただければ、うれしいのですが。。

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