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TOPIC もぐり版CC研究
 
Subject 雑話[編集:8/19][編集:8/19]
Author けた [ 2587 to mosquito ]  8/31/Sat/2003  3%ありがとうございます^^。 

なにをしたいのか。

ということですね^^。

わかって いるようで

解らないでは つきなみですから

具体的に 言っちゃえば

いいかなって 思います^^。


僕の場合は

ほんとうに

 会いたい人に
会う ということ
ことです^^。

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Subject 雑話[編集:8/19][編集:8/19]
Author mosquito [ 2586 to もぐり ]  8/28/Thu/2003   

 ありがとうございます。ただ、私の興味は本当のところ、この世の、日常の生活の中にあふれているいろんな問題を解決する、みたいな、とても具体的なことなのです。よくよく見てみると、そういったありふれた問題は、普通のありふれた解決法では決して解決できない、だから繰り返し繰り返し人々は悩まされているわけで、解決しようと思ったら、何か、根本的に考え方を変えなくてはならない、そういうことでカスタネダに私は期待しているわけなのです。でもこれはカスタネダを読み続けていく理由のひとつにすぎないと感じています。
 皆さんの文章を読んでいると、やっぱり私も精霊とか、その手の類のことに心引かれているんだなと、思います。本格的に夢見だとかに手を出すかどうか分かりませんが、自分では、何か具体的に物事を変えていくような力を持つことなしに、何をやっても価値はないと思っているので、何かやりたいですね。何事も変えられないような、意味のない知識が多すぎます。

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トピック= 2561 宛先= 2578 同宛先= 返信= 2587
 
Subject 雑話[編集:8/19][編集:8/19]
Author けた [ 2580 to もぐり ]  8/28/Wed/2003  3%ありがとうございます^^。 

逆夢見というのもありますよ^^。

というのは

この世にいながら

「あ これ 夢とおなじじゃん^^。」

という世界

これは 意識的には

一二度しかありませんが^^。

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トピック= 2561 宛先= 2579 同宛先= 返信=
 
Subject 雑話[編集:8/19][編集:8/19]
Author もぐり [ 2579 to けた ]  8/28/Wed/2003   


「夢のなかで目覚める」という段階は、まだ夢見じゃないですね。就寝中に夢見をやろうとしていた時に、その状態になったことがあって、非常に鮮明な映像を見るわけだけれど、「よし、ここまで来た! あとは手を出すだけ」という感じでウンウン力んで、結局だめだったな。
しかし、ジャンプしようと意思してからジャンプできるのなら、夢見なんでしょうねえ。
「飛ぶ夢」は、違うでしょう。確かに普通より明瞭な意識は持つし、背骨あたりに強烈な推進力を感じたりもしますが、そんなに意思的な行動はできないんじゃないですか。私の場合はそうですね。
線引きは、難しいですね。普通の夢でも意識はありますし、ある程度は「こうしよう」と思ったことができもしますから。
そうだなあ。夢見をやろうと思ってやるというのが夢見になるのかなあ。

あと、「揺れる幻覚」という指摘は鋭いですね。そうなんですよ。私もアップロードした後になってそれに気付きましたが、その可能性はあります。しかし、自覚的には完全にベッドが揺れると感じられるわけで、客観的判断は不能です。
ただ、「揺れるベッド」が却下されると、「霊」はあるかもしれないという説が成立しなくなりますので、グレイ・ゾーンということにしておいていただけませんか。

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Subject 雑話[編集:8/19][編集:8/19]
Author もぐり [ 2578 to mosquito ]  8/28/Wed/2003   


呪術に興味があるんだね。夢見みたいな「術」も悪くはないけど、せっかくだから、根幹を目指すといいよ。具体的には、「沈黙の力」で出てくる「精霊」系の文脈を拾うといいですね。夢見は特に勧めないけど、「精霊」系の感覚を習得するのは、おもしろいですよ。私自身は、一生かけて深めていく価値のある唯一のものだと考えています。

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トピック= 2561 宛先= 2571 同宛先= 2574 返信= 2586
 
Subject 雑話[編集:8/19][編集:8/19]
Author mosquito [ 2576 to けた ]  8/28/Wed/2003   

私は時々ですが、最近夢の中で飛ぶ練習をしています。起きている時、空を飛びたいとか思っているわけでもないし、なぜ夢の中で一生懸命そんなことをやっているのか分からないのですが、楽しい夢です。ふわっと空中に足を浮かせるコツは覚えたのですが、移動するときは平泳ぎのように、一生懸命手でかいて、やっと少しずつ進めるくらいです。何も手でかく必要もないだろうにと、起きてからは思います。少し前からそれに、壁を通り抜ける練習が加わりました。これも精神統一してから、もがくようにしてやっと出来る程度です。もちろん起きている時は出来ないし、第一やってみようとしたこともありません。でもカスタネダの中では、ラ・ゴルダが夢見で飛ぶ練習をした、なんて言ってましたっけ?けたさんの文章を読んで、こんなことをいろいろ思い出しました。

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Subject 雑話[編集:8/19][編集:8/19]
Author けた [ 2574 to mosquito ]  8/27/Wed/2003  3%ありがとうございます^^。 

夢見といえるかどうかは わかりませんが
夢の中で 夢であることに 気がついちゃう経験はありますね。
そんな時  始めるのは ジャンプすることなんです。

飛びますよ。うまくゆけば 宇宙に 飛び出せるくらいのジャンプが 可能です。

夢であることが 解っているだけに ちょっと 油断すると
いつもの 布団のなかに 引き戻されちゃいますが。

夢のなかで 夢であることが 気づいた時は おもしろいです^^。

夢だから 好きなことが できるんだけど 以外に常識的な振る舞いをするんです^^。

あるとき いつものように ジャンプしていると
ジャンプなんかしているの ぼくだけなんです。
それにまた 気づいてしまって 恥ずかしくなって
いつもの 布団の中に 引き戻されちゃうみたいなこと
けっこうあります^^。

幽霊もそうですね。
こいつは 現実ですね。
視覚的にですが

しゃべらない 触らせない存在です。
ぼくにとっては・・・。

こわい表情見せたりしますが まったく無害ですね。

あと 揺れる幻覚というの あったような気がしませんか?
いつだったか 動覚というはなしがありましたね。

空中を飛ぶ夢なんか けっこう ちかいものが あると思いませんか?^^。

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トピック= 2561 宛先= 2571 同宛先= 2578 返信= 2576 2579
 
Subject 雑話[編集:8/19][編集:8/19]
Author mosquito [ 2571 to もぐり ]  8/26/Mon/2003   

 興味深く読ませていただきました。なぜかずっと読んでいなかった「夢見の技法」を久しぶりに読み返してみました。(部分的に)。思っていたよりずっとすごい本だと改めて思いました。
 夢見は以前私も少しだけ試してみましたが、全然だめでした。分かったのは、途方もないエネルギーが必要だということでした。
 夢見は集合点を通常の意識状態から動かし、なおかつ自分の意識を保つことが必要だと理解しました。その目的は実際に存在するけれども、通常見ることが難しい世界を観察すること、でしょうか。私も興味はあるのですが、なかなかそのような強い目的を持ち続けることは出来ませんでした。
 霊魂とか、幽霊とか、カスタネダの用語の中でも、もしかしたら当てはまるかも、このことを言っているのかも、などと考えられるものがたくさんあります。非有機的存在の世界の中では、もともと呪術師だったという偵察が近いのかなあと思いました。また、人間のもうひとつの体である、エネルギー体もそれっぽいですよね。でも非有機的存在そのものは、人間味が全然なくて、幽霊などと言うよりは、むしろ宇宙人のイメージかなあと想像してしまいます。夢見の使者、盟友などもあって、もっと探せば出てきそうですが私はまだまだ全然整理できていません。この辺のことについてまた描いていただけるとうれしいです。

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Subject 雑話[編集:8/19][編集:8/19]
Author もぐり [ 2565 to もぐり ]  8/20/Tue/2003   


 二三日前、テレビを見ていたら、音楽家メニューインのことが流れていた。老人になったメニューインに、インタビュアーが「あなたの人生を一言であらわすとすれば」という質問をしたところ、「私は人生の・・・自分の位置がわかっている」と答えたという。この記憶は正確なものではないが、大意は間違っていないと思う。
 私には自分の位置はわからないが、メニューインがなにを言おうとしたか、親しくわかったような気がした。こんな言い方では伝わらないことを承知で書くが、時間への抽象感覚によって、自分の位置はわかるだろうと思う。だが、凡人にはなかなか難しく、私などは一生「自分の位置」をクリアにわからずじまいで終るのかもしれない。
 無理かもしれないが、なんとか「自分の位置」を説明してみよう。感じることのできる外部があって、そこに通路を設け、さらにしっかりとしたものにしていくことができれば、自ずと自分の位置もはっきりしてくるはずなのだ。理屈は簡単なようだが、そうするためには、時間に対する異常な感性が必要になると思う。天才音楽家には造作もないことなのかもしれないが。
 私はクラッシック音楽にはうといが、メニューインは聞いてみたくなった。

 CC研究ということで始めたシリーズだが、自分の言いたいことは言い切ったものの、なにか足りない感じがしていたので、雑話を加えさせていただいた。

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Subject 霊と精霊2
Author もぐり [ 2564 to もぐり ]  8/18/Sun/2003   

 以前私は「耳かき」ハンドルで、UFO幻視体験とともに、「神はある」とする意見を書いたことがある。私がなにかの宗教に入っているとか、その種の神を信じているということではない。「人はなぜ幻覚に遭遇するのか」というテーマを考えるとき、ある種の機縁を設定したほうが気分がよいのだ。すくなくとも、自分は精神病予備軍であると考えるよりは気分がいい。
 カスタネダは、「沈黙の力」で、幻覚的体験を「精霊」として扱っている。私ならば「幻覚を見た」というところを、「精霊を見た」とするわけだ。もしあなたが「精霊」のかわりに神をイメージするほうが理解しやすいなら、私は全くそれでかまわない。意味は通じている。

 「沈黙の力」における「精霊」は、それまでの「イーグル」という概念に似ている。読んでいると区別がつかないほどだが、「イーグル」がなくなったわけではなく相変わらず登場するので、一応は別物と見なさなければならないだろう。
 カスタネダ・シリーズにおける「イーグル」「精霊」といったテーマを考えるために、老子を引き合いに出したい。老子のタオイズムは「道を認識し、道と一体化する」と要約される。この場合の「道」は、孔子のような道徳的ニュアンスは持たず、ただに力の通路のことである。命じもし命ぜられもするという双方向的な関係を外部的存在との間に確立することは、感応呪術の普遍的な基本である。無論カスタネダ・シリーズにもそれは現われる。
 シリーズ初期のころは、ストイックなまでに、名付け得ないものの名を呼ぶことは避けられていた。たとえばローリング・サンダー(北米インディアン呪術師)が、渋々と「グレイト・スピリット」と呼ぶような種類のことさえ避けられていた。その点、初期のカスタネダは、見事だった。
 残念なことだが、カスタネダは中期に入ると、「名付け得ないもの」に対して「イーグル」という名前をつけることになる。カスタネダはおそらくイーグルのような姿を幻視しただろうが、だからといってそれをイーグルと呼んだのは安易なことだった。自らの感じる「名付け得ないもの」が、イーグルでは言い切れなくなって、「精霊」へとずれ込ませざるをえなくなった。と、私は考えてみている。

 上段の話で、外部/通路といった概念単位を伝えられたかどうかわからないのだが、次に進まねばならない。くどいようだが、私はそれを神と呼ぼうが精霊と呼ぼうが、またその他のなんであれ、かまわない。他の力「他力」も直接的でいい。それは外部であり、通路を開くことで感じられる。呪術はそのためにある。
 だが、ここで精霊と呼ぶものは、外部というほど過度に抽象化されたものではなく、カスタネダによる肉付けのある概念だ。意志という属性が付与されている。
 「沈黙の力」では、「何の変哲もない、ひとりの普通の男」を、精霊がノックする。「その男は、他のすべての人間と同様、精霊のひとつの通り道だった。」そして精霊は、内なる声を使ったり、男の前を物理的に横切ったりして、つながりを示そうとする。またあるいは、今にも死ぬかもしれない危機的状況の下、天国が降りたかのような多幸感のなかで見る素晴らしい景色のことを、精霊を見たと表現する場面もある。
 それらのひとつひとつが精霊の顕れなのだが、時間を折り畳むと、すなわち体験をまとめてしまうと、「意志」の存在を考えざるをえなくなる。カスタネダの言い方にそえば、抽象(象を抽する)によって本質を、すなわち「意志」を知るということだ。
 こうした考えは、私のようなタイプにとっては、大きな慰めになる。自分が体験したばらばらな幻覚が、精霊へ向かって整列するからだ。

 さて、どちらなのだろう。幻覚を体験するのは私だけではあるまい。諸兄よ、これは霊のしわざなのか、精霊なのか。

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トピック= 2561 宛先= 2561 同宛先= 2562 2563 2565 返信=
 
Subject 霊と精霊1
Author もぐり [ 2563 to もぐり ]  8/18/Sun/2003   

 全編にわたって呪術師の物語であるにしては、カスタネダ・シリーズには霊を扱った部分が意外に少ない。もっとも私はもぐりであり、第四巻及び晩年の著作は読んでいないから、その範囲でのことである。
 ここで、霊を定義しておく必要にかられる。というのも日本では、怨霊という概念が伝統的にあり、現在でも霊といえば幽霊・亡霊の話が、夏の話題になるからだ。それについては、「まあ、そういうこともあるかもしれないね」という程度にしておこう。そういうものではなく、ここでは「非有機的存在」を意味させたい。非有機的存在はカスタネダの用語で、体を持たずに意識だけで存在している生命をいう。日本の例でいえば、円の行者が使った前鬼・後鬼など、使役霊として使えるもののことだろうか。海外でこのタイプの呪術を積極的に使う例を、私はあまり知らないが、ブラジルのブードゥーには、呪術師がいわゆる低級霊を使いポルターガイストを起こすという話がある。
 そうしたことはあまりに現実離れしていると考えるかたを、この文章は対象にしていない。が、説得を試みるならこういうことだ。ある種の粘菌は、体を持たずに存在する時期があるという。そのような存在が、存外な意識と力を持つのだとしたら、どうだろう。人間にだって超能力者はいるし、ヒト以外にも合理的説明のつかない不思議な能力を持つ生き物はいるのだ。
 ともあれ、私自身も実は半信半疑ではあるのだが、ここで霊と呼ぶのは、人(または動物)の霊ではなく、未知の生命だということを確認したい。

 さて、カスタネダ・シリーズでは、第二巻後半部分が霊の話になっている。呪術師は人里離れたところに出かけ、スピリット・キャッチャー(霊を呼び出す道具)を利用してそれをとっ捕まえるのだ。霊には三種類あり、無害なもの、悪意のあるもの、有益なものに分けられ、三番目の秘密を与えてくれるものを特に盟友と呼ぶ。ちなみに、ポルターガイストを起こすのは悪意のあるタイプであるとされる。
 後の「意識への回帰」になると、霊は「非有機的存在」と呼ばれる。第二巻のような三種類という類別説明はされなくなり、スピリット・キャッチャーもでてこなくなる。中期になると、カスタネダはドンファン・ワールドを神話化する作業に入るが、新しく創造された古代トルテック文化との絡みで霊が再説明されることになるのだ。
 「夢見の技法」は、全編「非有機的存在」をテーマとしているが、もはや霊として明示的に語られる部分は少ない。そのかわりにそれは、宇宙的広がりを持ったものになり、「死の挑戦者」(不死身の存在)にも仮託され、夢の夢のような意識存在として読者に暗示される。
 「盟友」の変遷をたどると、初期の段階で持っていたコアが、変奏され、あるいは詳述されるのがわかる。「それはこうもいえる。もっといえば、こういうことだ」という具合である。おしゃべりなカスタネダ。読者は、自分の選びたいものを選ばなければならない。私は、霊に関してなら、「意識への回帰」あたりの解釈に魅力を感じる。

 霊は、あるのだろうか。こんなことを考えるのは、夜、目を覚ますと、ベッドが揺さぶられるということがあったからだ。空中浮揚感覚、人像/神像幻視、引っ掻かれる乗っかられる首を締められる、UFOを見る。これらのことは、全て幻覚で説明がつくし、私はそう理解してきた。だが、ベッドが揺れるのは幻覚説で説明できないことに、最近ハタと気づいた。むしろ、全てのことは霊のしわざと考えるほうが、唯物論的ではないだけで、合理的なのである。
 そうした経緯に関して、私にはトラウマのような体験がある。怪異現象に悩まされていたころ、ネットで出会った人にこんなアドバイスをいただいた。「過去生において使役霊を使った者は、未来永劫それにつきまとわれる。使役霊は、また使ってくれと訪ねてくる。へたに相手をすると取り殺されるので、無視するのが一番いい。」
 事情通のアドバイザーは真面目な人であり、勿論これは私に対する親切心からのものだ。が、私にとっては、おみくじを引いたとき吉凶のかわりに、「あなたの人生は、ハズレ」と書かれているようなものだった。「未来永劫だと? 来世は知らず、こんなことが一生涯続くワケ?」
 怪異現象そのものよりも、むしろこの宣告のほうが恐ろしく、背筋が凍った。そして、長い考察のあと、入眠時幻覚説に落ちついたのだった。実は、挫折していた「夢見」にリトライしたのもこのためだった。幻像は通常意識を保って見ることができるし、トランスがきつければ白昼でも見るという考えを補強したかった。

 長くなってきたので、精霊については次稿に譲る。ここでは、霊(非有機的存在)なんぞないと笑い飛ばすことは、自分の体験に照らせば、ごまかしかもしれないという結論を出しておきたい。

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トピック= 2561 宛先= 2561 同宛先= 2562 2564 2565 返信=
 
Subject もぐり版「夢見の研究」
Author もぐり [ 2562 to もぐり ]  8/18/Sun/2003   

 夢見は、カルロス・カスタネダの著作において、特色となっているESP(超感覚的知覚)系実践項目である。それ以外にも超常現象的項目は多いが、実践可能かどうかは定かに知らない。夢見とは、まずは夢で手を見ることから始め、まるで現実世界で生活するのと変わらなくなるまで夢を飼い馴らすことだ。夢を自由に操作することと言い換えてもよい。
 異論はあるかもしれないが、私はその原理を次のように理解している。横臥して、通常意識から睡眠に入るまでを線とし、まさに睡眠に落ちようとする刹那を点とする。この「点」を引き伸ばし拡大することで、夢見は実現される。要は、睡魔によって気を失わないうちに夢を見てしまいましょうということだ。もし通常意識を、夢を見る状態までずれこませることができれば、夢を操作できても不思議はないと、諸兄も思われないだろうか。
 そうであれば夢見のコツは、いかに睡魔だけを遠ざけ、夢だけを呼ぶかということになる。充分睡眠の足りた昼間に、明るい部屋で横になる。夜の就寝時に夢見をすることに挫折した私が取った方法だ。私はシリーズ第四巻を読んでいないばかりか、いたるところで「もぐり」なのである。付記すれば、私はこの時、自己催眠を使ってリラックスした。以下は、類例をふたつみてみよう。
 正確には夢見ではないが、夢の操作に取り組んだウスペンスキーは、朝、目が醒めてから「半覚醒状態」で、任意に決めた夢の内容を見たという。半ば意識が残っているという点から、夢見に近い意識状態と思われる。目覚めのきっちりした人なら、朝はよいタイミングだと思う。私の場合は、もう一度ぐっすり寝てしまうという愚を繰り返すのみで、朝もダメだ。
 埴谷雄高の場合は、夢の出発点を決めるという(ウスペンスキー型に近い)「夢の制御」を、就寝時におこなっている。1959年のエッセイ「夢について」から引用しよう。「まさに眠りにおちこもうする瞬間、頭蓋の奥の暗い叢のなかにもはやあるかなきかに削られたかぼそい単一の想念をどうにかのこしておくのが、毎夜こころみつづけた私の努力なのであつた。」これは、方法論的には私の夢見理解と合致している。ただ、やはり夜では甚大な努力を必要とするだろう。また、寝入りばなの夢を朝まで覚えておくことは難しく、それができなければ夢を見た直後に目を醒まさねばならない。寝つきのいい人には向かないだろう。

 ところで、夢見の源泉はどこにあるのだろう。
 ブラジル生まれ、元ペルー国籍という話を信じるなら、カルロス・カスタネダは中南米系の人だ。渡米以前に夢見を見聞していた可能性は薄いにしても、皆無ではないだろう。
 イタリアの民族学者E・デ・マルティーノ著「呪術的世界」は、南米ティエラ・デル・フエゴのヤマナ族における呪術的夢を収録している。マルティーノはチェア・ワークの人で、その他の資料も勘案しながら、トランスのテクニックとその意義について次のような注目すべき分析をするのだ。
 「特記しておく必要があるのは、夢を見ているときの意識を利用したり、麻酔や毒物を使用するテクニックである。」
(1)呪術師の「目覚めているときの意識と、夢を見ているときの意識とのあいだの境界は」われわれのものより「ずっと曖昧である」ということ。
(2)「夢のなかのできごとは、呪術的世界の意識にとっては、そして特定の条件の下では、目覚めているときの意識によって体験されるできごとと同じだけの(そして場合によってはそれ以上の)現実性を持ち得るということ」
(3)「夢を見ているときの意識は、呪術的世界の人格においては目覚めているときの意識の案内と指導を受けることができるということ(意図的に喚起される夢、催夢)が考慮されなければならない。」
 長くなるので途中カットしたが、ご興味の諸兄は直接当たっていただきたい。なお、これは1940年代の著作で、「麻酔や毒物」は、幻覚性植物が意味されると思う。余談だが、同書には、メキシコのウイチョルは呪術にペヨーテを使用したことが記載されている。それによれば、ウイチョルの居住地付近にペヨーテの自生地がないため、毎年十月に遠くの草原地帯まで採取に出かけたのだという。さらに余談だが、すでにこの年代に、呪術の深刻な衰退が、部族や地域にかかわりなく、呪術師及びその周辺によって認識されていた。カスタネダ中期の「トルテックの古い呪術師」は、この衰退以前を想像する試みであると考えると、面白く読めるのではないだろうか。
 それにしても、マルティーノの分析第三項は、完全に夢見のことを指している。夢見には、呪術的伝統の根があると考えるべきだろう。

 「さて、夢見ができたからといって、どうだというのだ」というのが、私が夢見を続けなかった理由だった。なにかの役に立つわけでもないし、カスタネダ・シリーズにおける別のESP系実践に接続しているわけでもない。なんの広がりもないと思われたのだ。
 だが、今になって考えると、カスタネダ独特の「見る」という用語と、夢見が関連づけられていたことを思い出す。「見る」というドン・ファンの行為は、ご存知のようにサイコメトリーあるいはオーラ視に近いニュアンスを持つ。ただし、相互のつながりについては、カスタネダの突っ込んだ質問もないし、ドンファンからの詳細説明もなかったように思う。読者の「ご想像にお任せします」といったところだろうか。
 想像してみよう。「見る」行為で見られるもの。ヘソから出るヒモ云々は、神智学系統のアストラル・コードの発展形かもしれない。またはマックス・フリーダム・ロングの「アカ」糸理論に触発されているのかもしれない。人が光るタマゴに「見える」というのは、仏像の御光背のように、ある位相ではオーラがそのように見えるのかもしれない。(キルナーはオーラが三種類あると主張している。)
 そのような「見る」という行為が、トランス状態で起きることについて、説明の必要はないだろう。問題は、どういうトランスなのかということだ。誰しも、電車内のような騒がしい場所で本を読むときには、騒音をシャットアウトして本に集中するだろう。それもトランスだ。はたまたエドガー・ケイシーが催眠状態で預言を述べるのもトランスである。
 夢見も、トランスである。ケイシーのトランスより、操作的には少し難しいといえるかもしれない。夢見ができる諸兄ならば、預言もできるだろうと思う。例えば小泉首相の退任時期を質問すれば、数字かなにかを見るだろう。ケイシーも預言はかなり外しているので、当たらなくてもよい。
 話しがそれた。カスタネダの「見る」行為は、夢見のトランス状態が意識されていると思われる。夢見のトランス状態を、通常時に再現することは、練習次第ではできるのかもしれない。過去の偉大なる呪術師たちは、おそらくそれができただろう。また、熟達したサイコメトリー能力者も、この状態にあるのかもしれない。だが、オーラ視のような場合に、そこまでの深度が必要なのかどうか。例えばグループでのオーラ視では、「他の人が見えているから」という程度の同調で可能だというから、疑問に思うのである。しかし、これ以上想像を巡らせることは、処女が出産を想像するようなものだ。このあたりでやめよう。


(追記) この文章を書いた後、久しぶりに夢見をやってみた。小泉首相の退任時期について問うたところ、9, 28と数字が出た。これは当たらないだろう。自分が書いたことが形式としてできるかどうか試したというだけの話だ。
 また、夢見の危険性について本文中触れていないが、トランスとしては軽いものではないので、なんらかの弊害が出る可能性がないとはいえない。ドラッグのような健康被害及び依存性はないが、脳内で起きていることはさして変わりないと私は考えている。

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Subject もぐり版CC研究
Author もぐり [ 2561 new post ]  8/18/Sun/2003   


諸兄へ

(内容)
カルロス・カスタネダに関する個人的考察集

以前からまとめてみたいと思っていたが、時がきたようだ。

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