| INDEX 投稿順一覧 最初の投稿 トピック内新規投稿 ツリー表示 |
| TOPIC | カスタネダと分裂病 |
| Subject | 分裂病 |
| Author | Dr。 [ 2359 to j、n ] 1/1/Wed/2003 |
体系的分類と非体系的分類の折衷的類型分類である。
a. 妄想好発生 paranoido(personarity disorder)
敏感で、傷つきやすく自信がない。ちょっとしたことにも強く印象を受け、しかもそれを外部に発散できない。不確 実感、不全感とそれに対立する自負心、名誉心のため深刻な内的葛藤を起こす。このような内的葛藤が外に投射 されて、他人の中立または好意的な行動を曲解して被害意識を持ち、妄想様観念をいだくことがある。ときに攻撃 的、好訴的となり、自己の権利を主張する。
このカテゴリーはパラノイアに由来するものであるが、その諸特徴が最低限であること、すなわち一貫する強固な 妄想を持っていないこと、および持続する両価的性格特徴が認められることより、パラノイアと区別するが境界を正 確に決めることは困難である。妄想状態、妄想型精神分裂症、急性妄想反応を除外する。
b. 情動性 affective
一生涯を通じて、躁うつ気分、または(軽)躁気分または両者の交代を持続的に示す。躁気分で自我感情が昂進 しているときには、けんかや口論を起こしやすい。興奮してもそれほど執拗でなく、すぐ和解し仲直りする。この性格 のために無益な訴訟を繰り返す例があるが固執性に乏しい。
抑うつ気分のときは悲観的で意欲低下がみられ、自責心が強い。
c. 分裂症 schizoid
外部との接触を避ける自閉的な性格である。おとなしく、口数は少なく孤独的、非社交的で同調性、明朗性がなく、 同時に偏屈、頑固なことが多い。感情が繊細で猜疑心が強く、敏感なものと、頑固、鈍感、無関心でだらしないもの を区別することができる。
精神分裂病のいくつかの特徴(非社交的、接触困難、自閉性のひきこもり、感情の冷たさなど)がうすめられた形 で存在する。
d. 爆発性 explosive
Kretschmer,E.の原始反応 primitive Reaktion (爆発反応 explosive Reaktion と短絡反応 Kurzschlussreaktion )を 起こしやすい。突然些細なことに興奮し、攻撃的となる。激昂するとき以外は、比較的おだやかな好人物であること が多い。
爆発性人格障害の社会的意義は大きい。犯罪と密接な関係があり、傷害、放火、器物損壊などの激情犯罪を犯 しやすい。この人格類型もてんかんの関連において Kretschmer,E. の理論の影響下で生まれてきたものであるが (epileptoid)、てんかんとこの人格の関係は確実なものではないので爆発性人格となっている。
e. 強迫性 anankastic
自信に乏しくなにをやっても不確実感、不全感があり、しかも完全性に固執し、同じことを繰り返す。精神は柔軟性 を欠き、疑惑癖は著しい。人に対して不信感が強く、防衛的でうちとけない。
強迫神経症の下層にある性格という考え方からのカテゴリーであり、精神分析理論から得られた。中心にあるの は疑惑、呪縛、強迫であり強迫神経症の症状だが、その程度はきわめて軽く、秩序、倹約、強情の3特色をそない てる。フロイトFreud,S.の肛門性格でもある。
f. ヒステリー性 hysterical
この人格の特徴は自分が実際以上に他人にみられたいという強い欲求があることである。他人の注目を引くため に常軌はずれの突飛な行動をする。たとえば異様な意見を吐いたり、途方もない冒険をやってみたり、風変わりな 服装をしたりする。ときには自殺をはかったりもある。
自慢、誇張の程度を越えて、まったくのでたらめを語ったり演じたりし、他人をあざむくのみならず、自分でも嘘を 真実と思いこんでいるような例は、デルブリュック Delbruck,A.(1891)以来、空想虚言症 pseudologia phantastica と いわれている。その中核にあるのは顕示欲であるが、同時に豊富な空想力、迅速な連想力、強い能動性が存在す る。自分が高貴な身分であるとか、偉大な発見、発明をしたとかいい他人の歓心を買う。単に虚栄心を満足させる ばかりでなく、往々物質的な利益を求める。常習詐欺犯、高級詐欺師となるので犯罪学上重要である。
ヒステリーに由来して命名された病的人格であるが、一生のうちにまったくヒステリー性神経症を示さないヒステリ ー人格もあるので、演劇性人格障害 hist-rionic personality disorder の用語のほうが望ましいともいえる。
g. 無力性 asthenic
過度の自己観察によって、身体機能が順調に行われるために必要な精神的素直さが失われている。彼らが訴え る身体的徴候は易疲労性、不眠、頭痛、膀胱障害、月経障害などさまざまである。同時に、作業能率低下、集中力 困難、記憶力低下など自覚的精神能力低下などを伴うことが多い(身体症状のみを訴えるものを身体病質 Somatopathie という)。純粋な精神面の無力性人格障害と身体病質との両極端の間に、両要因がいろいろの割合 で混合する。
この人格を持つものは素朴に喜びを味わうことができない。日常些事に決着をつけにくく、他人の要求に受け身で 従ってしまうエネルギーの乏しさを示している。また過度の依存性、孤独に耐えられないこと、イニシアチブの欠如、 競争の舞台に登らないこと、自己主張を避け、容易に責任を放棄してしまうことなども認められる。依存人格、受身 人格などを含んでいる。
h. 反社会性 sociopathic or asocial
同情、羞恥心、名誉心、良心などの人間の高等感情を欠き、社会規範を無視する。冷酷、残忍陰険で、教育や刑 罰によって、行動を改めさせることが不可能である。無責任、破廉恥で、攻撃的であり、欲求不満の耐性が低く、折 があれば凶悪な犯罪を犯す。Schneider,K.の情性欠如者 Gemutlose に相当する。
1992年に刊行される ICD-10 の分類も、特に大きな変化はみられないが、DSM-V-R の影響から Avoidant 回避 性、passive aggressive 受動攻撃性などの人格障害類型が追加されている。