ELEUTHERIA .
 SUBJECT   [ 1248 ] [ to クニ ]   3 根本的に嘘つきである
 AUTHOR   イストラン   1/29/Mon/2001      

>トリックスターというのは、要するに、努力でなれるものではない。私にその素質が無いので、これはよく分かるが、あれはある種の天才であって、煮ても焼いても食えないような、相当な変わり者である。
>
>ここで問題なのは、そのような、ある独特の人格、あるいは雰囲気に魅了される、私たちの性向であるということになる。

 営業マンは嘘を言わねばならない。あるいは夢を与えるのが営業の仕事であると言われる。
 カスタネダは自分自身の夢に酔っぱらっていた。しかし素面になったとき、その代償に途方もない寂しさが残酷に彼を打ちのめさなかったのかどうか。
 呪術的世界の実在というものからの充実と、創作における空虚さとに引き裂かれなかったのだろうか。
 薬草による酩酊から醒めたとき「帰りたくない」と言った気持ちは心底からのものだろう。カスタネダの中にはそういう率直なものが、さながらドンファンの言う「ちぎれたビーズ玉」のように散乱している。
 呪術的な世界である、とドンファンに言わせているものの中には、そうではなくて、ごく通常の体験が織り込まれている、と見る。
 ただその体験の意味づけの方向は、なんとか向こう側への旅に接続して欲しいという願いを感じさせる。切なくなるのはそういう記述に出会ったときであるが、それはまたカスタネダにおける日常性の形而上学とでも呼びたくなるような代物だった。
 
 


 

返信
(引用つき)
返信
(引用なし)
ツリー 全ツリー 最新20 全スレッド 新規投稿 削除 編集


  § カスタネダ問題(sustainedactionの総合見解) イストラン new post 1/25 1240
     1 証拠がない イストラン to イストラン 1/25 1241
     2 フィールドノートは無意味だ イストラン to イストラン 1/26 1242
     3 根本的に嘘つきである イストラン to イストラン 1/27 1243
       3 根本的に嘘つきである クニ to イストラン 1/28 1245
         3 根本的に嘘つきである イストラン to クニ 1/29 1248
     4 逃避の人生から自由の哲学は生まれたのだ[編集:1/28] イストラン to イストラン 1/29 1246
     5 同じような内容なら以前からあるではないか イストラン to イストラン 1/31 1249
     6 体験の原型はカフイヤインディアンとの接触である[編集:1/31] イストラン to イストラン 2/1 1250
     7 たとえばヘナロの滝渡り イストラン to イストラン 2/2 1251
     8 マジカル・パッスはハワード・リーからの借り物だ イストラン to イストラン 2/3 1252
     9 クリアグリーンも嘘つきである イストラン to イストラン 2/4 1253
     10 馬鹿な訴訟をしたものだ イストラン to イストラン 2/6 1254
       10 馬鹿な訴訟をしたものだ フリアン to イストラン 2/7 1255
       10 馬鹿な訴訟をしたものだ フリアン to イストラン 2/7 1256
         はじめまして イストラン to フリアン 2/7 1257
     11 「集合点」の話はどうして24年間も出てこない? イストラン to イストラン 2/8 1258
     12 「忘れていた」という仕
けは怪しい  イストラン to イストラン 2/9 1259

     13 いわゆる「偵察」は別世界の住人などではなかった[編集:2/9] イストラン to イストラン 2/10 1260
     14 それほど嘘つきならば本当のことをどうやって見分ける? イストラン to イストラン 2/11 1261
     15 集合点など信じられるか イストラン to イストラン 2/12 1264
     16 集号点モデルへの疑問 イストラン to イストラン 2/15 1276