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TOPIC 『<自己責任>とは何か』(桜井哲夫)
 
Subject 『近代日本社会と宋学』(渡辺浩,1985)
Author ふみか [ 3102 to イストラン ]  7/5/Fri/2003   

> 日本のイエと中国の家は違う。
>
> 中国や朝鮮半島では同じ気(同一気)を受け継ぐ者でないと
>家を継ぐことにならない。
> 
> 中国の家は個々人の集団であって、子どもがほかの職業に
>従事しようとも家の同一性は保たれる。血が続く限り、
>家は続く。
>
> 本家、分家の区別もない。
>
> 日本のイエはコーポレーションのようなもので、
>家督を継ぐというとき、養子でもよい。
>
> 

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トピック= 1030 宛先= 1067 同宛先= 返信=
 
Subject 終身雇用と生活給
Author イストラン [ 1088 to イストラン ]  6/17/Wed/1999  神秘主義と哲学 eleutheria.com

 
 子飼い労働者の形成

  1920年代、新規生産技術の導入のなかで、熟練労働力を維持する
  必要が生まれた。(新規学卒者の計画的採用、企業内教育)

  1930年代前半までのは大企業を除いて離職率が高い。
 

 戦時期の賃金形態

  a 労働者の移動制限(1940) → 産業報国会
  b 賃金統制令(1939)
     年一回の従業員全員昇給 → 定期昇給 → 年功型賃金
  c 生活給という考え方の発生
     皇国的勤労観念 経営者は家族主義的思いやりによって
     報国のための労働をする勤労者の福祉を向上させること
 
    生活保障賃金=基本給(年齢、年功、仕事、資格給)
           + 奨励給、賞与給

  d 家族手当 (1940)
     戦時インフレによる不足分を本給ではなく、手当で補う
     
  e 電力産業型賃金体系(1946)が実質的規準となる

     基本賃金1708円 − 生活保障給(家族給372円、本人給870円)
          − 能力給380円
          − 勤続給86円
     地域賃金146円
   

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トピック= 1030 宛先= 1086 同宛先= 返信=
 
Subject 『現代日本経済システムの源流』(日経、1993)
Author イストラン [ 1086 to イストラン ]  6/15/Tue/1999  神秘主義と哲学 eleutheria.com

 この章は、戦時中いかに共産国から日本政府が官僚制度を導入したか
が主眼となる。

 参考文献は他に

『カイシャ大国−戦後五十年』(朝日文庫、1995)
『自民党長期政権の研究−危機と補助金』(K・カルダー、文藝春秋、1989)


 1 1940(昭和15年)税制改革

    戦費をまかなうため、5億円の大増税。
    所得税の課税最低限が1200→720円に引き下げ。
    納税者が188万→408万人に増大。

    税務署員の数が足りず、雇用主に肩代わりさせる。
    ワイマール期ドイツの源泉徴収制度(1920)を参考にする。
    のちシャウプ勧告により、税務署と国民が無接触になるのは
    よくないと言われるが、徴税事務の複雑化を恐れた政府は
    勧告のこの部分に従わなかった。

    (米では1943,英では1944に源泉徴収を導入する)

    この税制改革の目的

      1 中央政府に所得課税を集中
      2 地方行政府に特定補助金を支出
      3 地方税の負担に格差がでないよう中央で調整する

  結論としては、この税制によって、中央が財源を握って地方を
コントロールする戦後形態ができあがったとして、ここから
中央で補助金をどれだけ多くとってこれるかが政治家の規準となって
いった。土建国家の源はここにある。カルダーによれば、日本の
公共事業費の支出は比較的高率なフランスよりもさらに6割多く、
ほかの先進諸国の2倍ということになっている。

 1981年、東京都の住民が支払った税金は、国税総額の
29.6%だったが、東京都に投下された公共事業費は
8%にすぎない。

 竹下登の島根県は、納税額は全国平均の3分の1程度だが、
公共事業費は県民一人当たり全国平均の6割多い。

 戦後企業システムのルーツもここにあると言う。 
 

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トピック= 1030 宛先= 1068 同宛先= 返信= 1088
 
Subject 戦後体制はどのように生まれたか
Author イストラン [ 1068 to イストラン ]  6/11/Fri/1999  神秘主義と哲学 eleutheria.com

 この章は、源泉徴収制や終身雇用がどのような経緯で
<戦時体制>の中から生まれたのかということ、
経営と所有が分離した経緯などについての
簡単な見取り図になっている。

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トピック= 1030 宛先= 1030 同宛先= 1056 1057 返信= 1086
 
Subject 『近代日本社会と宋学』(渡辺浩,1985)
Author イストラン [ 1067 to イストラン ]  6/11/Fri/1999  神秘主義と哲学 eleutheria.com

 日本のイエと中国の家は違う。

 中国や朝鮮半島では同じ気(同一気)を受け継ぐ者でないと
家を継ぐことにならない。
 
 中国の家は個々人の集団であって、子どもがほかの職業に
従事しようとも家の同一性は保たれる。血が続く限り、
家は続く。

 本家、分家の区別もない。

 日本のイエはコーポレーションのようなもので、
家督を継ぐというとき、養子でもよい。

 

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トピック= 1030 宛先= 1057 同宛先= 1058 1059 1060 1062 1063 1065 返信= 3102
 
Subject 『第三惑星』(エマニュエル・トッド,1983)
Author イストラン [ 1065 to イストラン ]  6/9/Wed/1999  神秘主義と哲学 eleutheria.com

 この本は翻訳がなく、その紹介を以下で桜井氏がされている。
『家族のミトロジー』(新曜社、1986)

 ここでは、その内容が7点箇条書きされている。

 1 宗教改革は絶対者への服従と救済の不平等を容認するドイツ語圏
   の直系家族地域に拠点があった。

 2 今世紀初頭、識字率9割以上の地域はドイツ、スカンディナヴィア
   東部フランスにまとまって存在する。この地域は親から子への
   文化的能力に優れた直系家族地域である。

 3 イギリスの家族は絶対核家族で、直系家族と違い、子どもが外へ
   働きに出ていってしまう。そこに抵抗がないので、産業革命が
   起こった。

 4 ドイツの直系家族とフランス、スペインでは社会運動にも差がある。
   前者では「党」という組織は絶対のものである。

 5 ナチズムは直系家族の権威主義的、不平等主義的価値観を
   最大限に現実化したものだ。

 6 ロシアから中国の地域は共同体家族であり、共産主義地域と
   重なっている。

 7 イタリアではファシズムと共産党の支持基盤は、共同体家族の
   支配的な農村部であった。


 ヨーロッパは一枚岩ではない。基本的価値観の相違は家族形態の
相違に起因する。

********************************************

 ところでよくわからないことが。

 直系家族(ドイツ)−共同体家族(ロシア)−絶対核家族(イギリス)
と区別して、共産主義地域が共同体家族と重なるということは、
直系家族や絶対核家族の地域には共産主義は浸透しにくいという
ことを含意しているのだろうか。


                         IXTLAN

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Subject 『「戦前」の思考』(柄谷行人,1994)
Author イストラン [ 1063 to イストラン ]  6/9/Tue/1999  神秘主義と哲学 eleutheria.com

『「戦前」の思考』(柄谷行人,文藝春秋,1994)

 
 この著作についてはその見解を留保してます。

 1 ウォルフレンを切る仕方が、日本=プレモダンという図式であるが、
   SF映画では日本が未来像となっているので、日本=ポストモダン
   のようになってしまっている。結局言ってることはウォルフレンと
   同じく、モダンが欠落している日本ということだ。


 2 西洋とは違った日本の「あいまいさ」の由来を、双系性に見る
   というのは早計ではないか。
   日本に父権的な主体が存在してこなかったというのも変ではないか。
   日本も近代化によって産業社会となったのであるから、
   基本的な法律、経済様式は同じ。
   家族構造の違いが生み出す人間関係を無視して日本を非近代的と
   糾弾しているような感じがする。


 以上のような感じでありますが、実際に読まれた方はどうでしょう。

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Subject 『大江戸視覚革命』(タイモン・スクリーチ,1998)
Author イストラン [ 1062 to イストラン ]  6/9/Tue/1999  神秘主義と哲学 eleutheria.com

『大江戸視覚革命』(タイモン・スクリーチ、作品社)

 この著作は見習うべきものとして紹介されてます。

  「1760年代に啓蒙主義の概念がすでに現れている。」
  「江戸時代=鎖国のイメージは貧困である」
  「創造的な雑居性」
 

 同じ様な文脈にあるものとして、

 「近代性に関する日本民族誌学を構築する」(ミリアム・シルヴァーバーグ)
       ( "The Jounal of Aisian studies,vol.51-1,1992)

 

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Subject 『日本−権力構造の謎』(ウォルフレン,1990)
Author イストラン [ 1060 to イストラン ]  6/8/Mon/1999  神秘主義と哲学 eleutheria.com

 この著作は否定的文脈での引用です。

 日本の儒教、仏教、神道、科学思想などなどの雑居性が
この著作によって指摘され、日本のカメレオン性が否定的に
捉えられている。

 「超越的信念に基づく戒律がなく、物質的環境が変わるのに
 必要な精神面の変化をさまたげるものがなかったので、
 近代化がスムースに進行した。自己にとっての真理に行動を
 制約されないから、日本人はあることを信じながら完全に
 別のことができる。変化にすばやく対処し、それに適応できる
 カメレオンのようだ。
  国民一般は、生活の中にある政治的な側面に筋の通った
 判断を示すだけの知的手段を持たないし、力の弱い政治団体も
 個人も時々感情的な圧力をかけるだけで、現状に影響力を
 もたない」

 著者はこのウォルフレンを「えせ学問的」と評し、それに
対して、免疫として、

 『日本バッシングの時代における日本研究』(酒井ほか編、柏書房)
を挙げています。
 

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Subject 『近代の思想構造』(今村仁司,1998)
Author イストラン [ 1059 to イストラン ]  6/6/Sun/1999  神秘主義と哲学 eleutheria.com


 近代精神は限りなく純粋主義を追求してきた。

 デカルトの純粋自我
 カントの純粋理性
 フッサールの純粋超越論的主観性
 ワルラスの純粋経済学
 ケルゼンの純粋法学
 我が国の純粋文学信仰や国語純粋化運動(上田万年)

 純粋+美=政治的反動(拝外主義)


 が実は日本には雑居文化がある。

 これを雑種文化にまで鍛えること。

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Subject 『単一民族神話の起源』(小熊英二, 1995)
Author イストラン [ 1058 to イストラン ]  6/6/Sun/1999  神秘主義と哲学 eleutheria.com


 日本人単一民族説は、第二次世界大戦後、植民地の朝鮮、台湾喪失に
よって、人口の3割を占めていた非日系人国民が激減した後に、
戦前の軍事的多民族国家を排して、単一民族の平和な島国であろうと
いう議論の流れのなかで、むしろ進歩派とされる人々によって
定着したものだった。


 ということが書いてある本として紹介されている。

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Subject 日本は特殊な国なのか
Author イストラン [ 1057 to イストラン ]  6/6/Sun/1999  神秘主義と哲学 eleutheria.com

 この本は別の本への通路となるいわばパンフレットのような
ものなので、各著作に対する引用様のようなものをまとめて
おきたい。

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トピック= 1030 宛先= 1030 同宛先= 1056 1068 返信= 1058 1059 1060 1062 1063 1065 1067
 
Subject 日本は特殊な国なのか
Author イストラン [ 1056 to イストラン ]  6/6/Sun/1999  神秘主義と哲学 eleutheria.com

 この本は別の本への通路となるいわばパンフレットのような
ものなので、各著作に対する引用様のようなものをまとめて
おきたい。

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トピック= 1030 宛先= 1030 同宛先= 1057 1068 返信=
 
Subject 『<自己責任>とは何か』(桜井哲夫)
Author イストラン [ 1030 new post ]  5/31/Mon/1999  神秘主義と哲学 eleutheria.com

 この新書は最初の4章だけ読んだのですが、
忘れないうちにメモっておきたいところがあります。

 日本という国の天皇制について、それが親子関係
に基づいている、だからどうなんだ、ということから
始まったこの家の中の関係についてですが、

 桜井氏は、バシュラールから借りて、家こそが
権力がどうしても踏み込んではならない、また踏み込み
づらかったものだという風な考えをしておられるようです。

 「ですから、外の商品経済の社会(市民社会)の論理と「家」の
 論理とは異なるのだというところから出発するほかはないのです。
 すでに述べたように、古来、「家」は、公権力が介入できない
 聖域(避難所)とされてきました。「家」は人にとっては最後の
 砦なのです。バシュラールが言うように、「家がなくなったら、
 ひとは散乱した存在」となるのですから、家を守るためには
 外の価値観とは異なった論理によって運営されねばなりません。」
      (『<自己責任>とは何か』、講談社現代新書, 36)


 こういう風に考えるのは、資本制社会の究極の理想は
「無家族」である(29)という前提があるからです。

 そうすると、私みたいに天皇制は家族制であり、家族の
希薄さを砦にして反右翼なんて言ってるのは、認識不足
ということになります。



                     IXTLAN

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